お米の黒い点はカメムシが吸った跡で人が食べても問題なし、しかし見栄えが悪いことから黒い点の米は敬遠される
しかし、見栄えが悪いことから黒い点の米は消費者から敬遠されてしまう。黒い点の米の比率は、米の一等や二等などの評価にも直結する。評価が下がれば販売価格も下がってしまう。そのため、米農家はカメムシ対策に頭を悩ませる。
カメムシ対策としては農薬による駆除が一般的な農家の手法になる。農薬でカメムシを駆除すれば、黒い点のお米は減少し、一等米になる確率が上がる。だから、慣行栽培による米作りはカメムシ駆除のために、稲の受粉前後の時期に農薬を多く使うことになる。
消費者としては、ここに違和感を感じないか?
農薬が残留したお米は、間違いなく人によくない。見た目はきれいにするためだけの農薬は使って欲しくないと思わないだろう。
一方、有機や無農薬などで栽培したお米は、ある程度のカメムシの被害を受けてしまう。だから、黒い点のお米が混じってしまう。しかし、黒い点のお米は人には無害である。
自分や、自分の愛する家族が食べるお米は、二択ならばどちらがいいか?
ほとんどの方が、たとえ黒い点が混じったお米でも、農薬たっぷりのお米よりはよいと考えるだろう。
だが、世の中に出回っているお米は、ほとんどが慣行農業で農薬を使用したお米である。なぜこうなってしまうのか。
消費者が「黒い点のお米」のことを知らなさ過ぎているため、その気持ち悪さだけを理由に購買を控えるからだろう。情報の非対称がここにもある。もっと黒い点のお米のことを消費者に知って欲しい。
さて、色彩選別機が安くなってきたということを聞いた。数年前は数千万円したらしいが今では数百万円程度にまで値下がりしているようだ。高機能な色彩選別機を使えば、黒い点のお米を除外することが容易になる。農家やお米屋さんには追加の設備投資が必要になるかもしれないが、消費者の気持ちに応えるためには有効な投資だろう。
消費者がきれいなお米を求めるのは、自然の理。できれば、有機や無農薬で育てた安心できるお米で、かつ黒い点の少ないお米が増えることを期待したい。
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